新しく民泊を開業したけど、OTAプラットフォームで予約が入らない場合はどうすればいい?

現在、OTA(オンライン旅行代理店)プラットフォームは、宿泊施設が集客するための主要なチャネルのひとつとなっています。しかし、新しくオープンしたホテルや民泊施設にとっては、OTA上で予約がほとんど入らない、またはゼロという状況に直面することも少なくありません。
これは収益に直接的な影響を与えるだけでなく、施設の長期的な成長にも大きな障害となります。
そこで今回は、新規開業の宿泊施設がOTA上で予約を獲得できない主な原因をいくつかご紹介します。自己診断と改善の参考になれば幸いです。

ホテル情報の不備が予約数に影響?

1. 基本情報が不完全、または誤りがある

OTAプラットフォーム上でのホテルの基本情報は、ゲストが宿泊施設を理解する第一歩です。ホテル名、住所、連絡先などが未記入、あるいは誤っていると、予約時やチェックイン時にトラブルが発生しやすく、最終的には予約率の低下につながります。

例:

  • 住所が曖昧で、ナビを使ってもたどり着けない
  • 電話番号が誤っていて、ゲストが問い合わせや予約変更をできない

2. 設備・サービスの説明が不明瞭

宿泊施設を選ぶ際に、設備やサービスはゲストの大きな判断基準になります。にもかかわらず、説明が曖昧だと「本当にあるの?」「どんな内容なの?」と不安を与えてしまい、予約をためらわせる要因になります。

例:

  • 「ジムあり」と書いてあるが、設備の内容や営業時間が不明
  • 「朝食付き」となっているが、どんなメニューか、質はどうかが説明されていない

詳細で明確な説明は、ホテルの魅力をしっかりと伝える武器です。ゲストの信頼を高め、予約の後押しにもつながります。

価格戦略のミスが予約数を左右する?

1. 価格設定が高すぎる

新規オープンのホテルは、まだ知名度が低いため、価格が相場より高いとゲストはコスパの良い他の宿泊施設を選びがちです。また、料金と実際の体験とのギャップが大きいと、期待外れと感じたゲストから低評価を受ける可能性もあります。

2. 価格変動が頻繁すぎる

日によって料金が大きく変わると、ゲストは不安や不信感を抱くことがあります。

例:
ある日は1泊5,000円、翌日は4,000円、さらにその翌日は5,500円に…
このような不安定な料金設定は「様子見」や「他のホテルを予約しよう」という行動につながりやすいです。

写真と動画のクオリティが集客を左右する?

1. 写真がぼやけている・画質が悪い

OTA(予約サイト)では、写真は宿泊施設の「第一印象」を決める重要な要素。
もし画質が悪かったり、構図が雑だったりすると、ホテルの魅力が十分に伝わらず、予約率が大きく下がってしまいます。

2. 個性や魅力が伝わらない写真ばかり

ありきたりな構図や同じような部屋写真ばかりでは、他の施設との差別化ができません。

たとえば:

  • オーシャンビューの客室なら、窓からの海の景色をダイナミックに撮影
  • 高級感のあるスイートなら、インテリアやアメニティを丁寧に見せる
    など「ここに泊まりたい!」と思わせる1枚が重要です。

3. 動画コンテンツがない

今の時代、写真だけでは不十分。
30秒〜1分程度の短い動画でも、客室の広さや雰囲気、周辺環境をリアルに伝えることができ、信頼感&予約意欲がUPします。

クチコミが少ないと、予約は伸びない?

1. 新規オープンでレビューが少ない問題

宿泊予約時、多くのユーザーは「他の人の評価」を重視します。
新しくオープンしたホテルや民宿は、レビュー数が少ないため、
「本当に快適に泊まれるのかな?」
「写真通りの施設なのか不安…」
と感じてしまい、予約をためらうケースが多いです。

2. レビュー投稿の促しが足りない

宿泊後に何もしなければ、お客様はほとんどレビューを書きません。

  • チェックアウト後にSMSやメールでお礼+レビュー依頼
  • 客室に「レビューのお願い」カードを設置
  • レビュー投稿で次回割引や特典プレゼント

など、積極的な働きかけがクチコミ獲得のカギです

競合のプレッシャーにどう立ち向かう?

1. 周辺に競合ホテルが多い問題

開業したばかりの宿泊施設が、
・有名チェーンホテル
・評価の高い老舗ホテル
と近距離にある場合、
お客様は「安心できるほう」を選びがちです。

2. 競合のプロモーションに負けている?

大手ホテルは以下のような戦略を活用しています:
✔️ OTAサイトでのタイムセール
✔️ クーポンやポイント還元キャンペーン
✔️ 写真や動画による強いビジュアル訴求
新しいホテルも、積極的なマーケティング施策を取り入れないと、
“見られない・選ばれない”ままで終わってしまいます。

OTAプラットフォーム運営の問題

ターゲット顧客に適していないプラットフォームを選んでいる
異なるOTAプラットフォームは、それぞれユーザー層や市場の位置づけが異なります。もし自社のターゲット顧客層に適したプラットフォームでプロモーションを行っていなければ、露出が足りなくなる可能性があります。

ランキングが低い

ホテルのランキングは露出度に直接影響します。総合評価、レビュー数、価格の競争力などの要素がすべてランキングに影響します。新規開業のホテルは、これらを的確に最適化する必要があります。

プロモーションツールを十分に活用していない

OTAプラットフォームはさまざまなプロモーションリソースを提供しています。たとえば、広告枠やキャンペーン活動などがあります。新しいホテルは、これらのツールを適切に活用すべきです。そうすることで、露出率や予約件数を増やすことができます。

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